体型画像を使用した摂食障害用潜在連合テストの開発

摂食障害

 摂食障害には食事をほとんどとらなくなる拒食症 (神経性やせ症) 、食事を大量に食べてしまう過食症 (神経性過食症) があります。摂食障害やその予備軍の方は「やせたい」「やせなければいけない」という強い思いがあります。そのため、本人はなかなか治療したがらない病気です。しかし、摂食障害は低栄養や不健康なダイエットによって身体に様々な不調をきたし、最悪の場合は死に至ることもある病気のため、早期発見・早期治療が重要であると言われています。

潜在連合テストと摂食障害

 摂食障害は本人がなかなか治療したがらないため、早期発見が非常に難しい病気ですが、本人の自己報告以外に病気のリスクを発見する方法があります。そのひとつが「潜在連合テスト(IAT)」です。潜在連合テストというのは、何が好きなのか嫌いなのかという結び付きを調べるためのテストです。このテストでは、画像や単語のグループ分けを通して自分でもわからない無意識の結び付きを明らかにすることができます。

摂食障害用潜在連合テストの概要

 私たちの研究室では、このようなテストを使って摂食障害を早期発見するための研究を行っています。現在は、痩せている体型の画像と太っている体型の画像を使用した潜在連合テストと心理士による面談、摂食障害の症状の程度を調べるためのアンケートを使用して、それらの関係を明らかにすることを目標に研究が進んでいます。将来的には摂食障害の早期発見・早期治療のためのスクリーニングテストを作成することを目指しています。

※プロジェクトの最新の成果については、下記のリンク先からご覧いただけます。
https://researchmap.jp/Hikari-TAKASHINA/

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